位牌・仏壇
亡くなった人の戒名・法号と死亡年月日を記してお祀りするのが位牌です。
位牌には白木位牌と、本位牌があります。白木位牌は、葬儀のときに祭壇に安置し墓所に持ってゆくものです。これとは別に、忌明け法要の日までに本位牌を用意しておきましょう。
法要の日に僧侶が白木の位牌から魂を抜いて、本位牌に魂をいれてくださいます。 白木位牌は菩提寺に納めますので、仏壇にお祀りするのは本位牌の方です。本位牌には、故人一人ひとり独立した「板位牌」と「繰出位牌・回出位牌」があります。繰出位牌は、合同位牌と言うべきもので、位牌が10枚くらい一緒に入るので命日の順に並べておきます。
仏教各宗派の本尊仏とともに、位牌や法名軸などをお祀りするのが仏壇です。
仏様に向かい手を合わせ、心を込めてご先祖様を供養するために、ぜひとも仏壇を備えたいものです。
現在ではさまざまな種類の仏壇があります。洋風のお部屋にも合う現代調のお仏壇や、省スペースでお祀りいただける小型やオープンタイプのお仏壇などは、お値段も比較的抑え目で大変人気があります。
また、伝統的な「金仏壇」「唐木仏壇」は内部の細工などが細やかで美しいものが多く、荘厳な印象です。「金仏壇」は正式には漆塗金仏壇といい、高級な材料で職人の手仕事により大変丁寧に作られており、仏壇の中でも最も豪華なものです。「唐木仏壇」は黒檀や紫檀のような銘木を使用し、落ち着いた重厚な風合いを持ちます。